
子供の成長に必要な要素といえば、食事と睡眠、そして運動ですよね。
このどれか一つが欠けてしまっても、子供の成長に悪影響が出てしまいます。
しかし、成長に必要な栄養を取れる食事と、身長を伸ばすのに大事な睡眠。
この二つが大事なのはわかるけど、運動をすれば子供にどんな影響があるの?と疑問に思う人もいるかもしれません。
今回は、運動が子供の成長に及ぼす影響についてご紹介します。
ここでわかる情報
体力・運動能力面での成長に対する影響
まず紹介したいのが、運動をする事で体力・運動能力面の成長に好影響を与えるというポイントです。
運動をすると、子供の成長に以下のような影響がおきます。
体力がついて集中力も上がる
運動をすると、当然体力が付くようになります。
体力が付くと走って転んだりなどの子供ならではの怪我が減るし、また単純に日常生活を送る上でもタフになり、気力ややる気にも良い影響を与えます。
また、体力がないと集中力は長続きしません。
勉強するには集中力の持続が大事なので、子供の頭脳面でも運動は大きな影響を及ぼすんです。
大人になってからでも、集中力が長続きしないと効率的に仕事は出来ません。
子供時代だけじゃなく、大人になってからも大事な集中力を運動すれば身に付ける事が出来るんです。
運動能力が上がり自分の力をコントロール出来るようになる
幼い子供というのは、自分の力をコントロールする事を知りません。
何をするにも常に全力ですし、だからこそ疲れやすくなってしまうんです。
運動をすると、自分の力をコントロールすることが大事だと知ることが出来るんです。
例えば、ずっと走り回っていたらすぐに疲れるし、ボールを強く投げたらスピードが速くなる事に気づきます。
このように、運動をする事でパワーが体に影響を与えてる事を知り、それをコントロールする事を自然と身に着けていくんです。
運動による身体的な成長への影響
次に紹介したいのが、運動をする事で起こる身体的な成長への影響です。
運動は、子供の体の成長において強い影響があることが分かっています。
それでは、具体的にどのような影響があるのか紹介したいと思います。
成長ホルモンが分泌されて身長が伸びる
身長は大人になってからはほとんど伸びず、子供の時の生活環境によって決まってしまいます。
この身長を伸ばすのに、運動は多大な影響を及ぼすんです。
身長を伸ばすのに必要なのは、身長に大事な骨を作る事と、成長ホルモンを分泌させることです。
この内、成長ホルモンの分泌は、睡眠と運動によって起こるんです。
運動する事によって体に刺激が走り、その刺激が成長ホルモンの分泌を促してくれます。
逆に言うと、子供が運動しない場合、成長ホルモンの分泌は睡眠でしか起こらず、身長が伸びにくくなってしまいます。
つまり、子供の身長を伸ばしたいなら、ちゃんとした睡眠だけじゃなくしっかりと運動させる事も大事なんですね。
運動は若年性の肥満を防ぐことが出来る
今は美味しいお菓子が多い事もあり、無駄なカロリーを多く摂取しやすい環境で子供が肥満になってしまう事も多いです。
子供が肥満になってしまうと、単純に運動能力も落ちてしまうので、子供の正常な成長には良くありません。
また、肥満になるもう一つの問題が病気になるリスクが上がってしまう事です。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病になりやすくなるし、最悪の場合は動脈硬化による心筋梗塞で倒れてしまう事も。
運動をすれば脂肪燃焼するので、無駄な脂肪やカロリーもしっかりと燃焼してくれて肥満予防になるんです。
病気のリスクは大人になってからも続くので、子供の内にしっかりと運動して肥満を防ぐことは、大人になってからの生活習慣の予防にもなるんですね。
運動による心の成長への影響
運動は体への影響だけだと思われがちですが、実は心の成長にも影響を与えているんです。
運動が及ぼす心への影響は以下の通りです。
健やかな心を育むことが出来る
運動や遊びで学べるのは、単純に楽しいという気持ちだけではありません。
成功体験や失敗体験を学ぶことが出来るんです。
例えば、最初から鉄棒で上手く逆上がり出来る子供はいません。
何度も失敗して、そして上手く出来るように色んなやり方を試して、ようやく成功する事が出来ます。
失敗したら悔しいと感じますし、成功したら嬉しいと思いますよね。
成功できたら達成感を感じ、意欲的に取り組む気持ちが芽生えてくるんです。
このように、運動をすれば健やかな心を育むことができ、精神面でも大きく成長するんです。
コミュニケーション能力を培う事が出来る
友達と一緒に運動して遊ぶ事で、子供が学べることは多くあります。
例えば遊具で遊ぶ時、自分勝手では一緒に遊ぶ事は出来ませんよね。
自分の順番まで待ち、時には自分が遊んでる遊具を友達に譲る。
このように相手を思いやらないと、友達と楽しく遊ぶ事は出来ません。
また、遊ぶ時のルールや、これはやってはダメという友達同士の約束事なども、遊んでいる時に学ぶことが出来ます。
つまり、友達と一緒に遊んでいると、自分のワガママを抑えて相手と上手く関係を築く事が自然と身に付き、コミュニケーション能力を培うことが出来るんです。
創造性を育むことが出来る
運動する時に使っているのは体だけではありません。
常に頭で考えながら、子供は運動をしてるんです。
例えば、ブランコで遊ぶとなっても、その遊び方は子供によって全然違いますよね。
ゆっくり座りながらブランコを漕いでるのが楽しいという子もいれば、立ってブランコを速く漕ぐのが楽しいという子もいます。
子供は常に「どうすれば楽しくなるのか?」という事を考えて遊んでるんです。
その為に自分に合う新しい遊び方を考えますし、友達と楽しく遊べるようにルールも作ります。
運動する事で自然と子供の創造性を育むことができ、「考える」「判断する」という事を学ぶことが出来るんです。
子供の成長に必要な食事・睡眠にも良い影響がある
運動する事で、子供の成長に必要な他の要素である食事・睡眠にも良い影響を与えるんです。
まず食事ですが、単純に運動すればエネルギーが消費され、お腹が空きますよね。
お腹が空けばそれだけ食事も沢山食べれますし、成長に必要な栄養も取りやすくなります。
そして睡眠ですが、運動して体が疲れればその疲れを癒そうと体は睡眠を要求します。
つまり、運動すれば快眠効果も得る事が出来るんですね。
最近はテレビゲームやスマホの影響で、不眠症がちな子供も多いです。
そんな中、心地よく寝られる運動の快眠効果は、とても嬉しい効果ですよね。
このように、子供が運動すれば食事・睡眠にも良い影響を与えることが出来るんです。
運動が子供の成長に与える悪影響は?
運動しても、必ずしも良い影響ばかりではありません。
子供の成長に悪影響を与える可能性もあります。
子供の成長に悪影響がある運動とは、あまりにも過度で激しい運動をする事です。
なぜ過度な運動をすると子供の成長に悪影響なのかと言うと、必要以上にエネルギーを消費してしまう為、足りないエネルギーを骨や筋肉から取ってしまうからです。
その結果、骨や筋肉の成長に必要なエネルギーが不足してしまうので、正常な成長が出来なくなってしまうんです。
例えば、長時間のランニングやダッシュなどのトレーニングは、体にも負担が掛かり子供の成長にも悪影響なので絶対にやめましょう。
また、重いものを持ち上げるなどの、特定の部位に負担が掛かる運動も良くありません。
重量挙げなどをすると骨に大きな負担が掛かってしまうので、骨が伸びない=身長が伸びないという事が起きてしまいます。
成長目的で子供に運動させる時は、過度で負担が大きい運動は絶対に控えましょう。
運動は子供にとって良い影響も悪い影響も与える
紹介したように、運動は子供の成長に必須の要素で、運動すれば沢山の効果を得る事ができます。
しかし、だからといってあまりにも過度な運動は、逆に成長に悪影響を与えるので良くありません。
子供に運動させる時は、子供の成長に合わせて体に負担がないものをさせましょう。
どうしても子供の成長が心配という人は、成長サプリを頼ってみてもいいかもしれませんね。